お弁当

ある日の会話(中学生女子)です。話題が食べ物のことになりました。

生徒「幼稚園のころね、毎日お弁当のおかずにニンジンを甘く煮たのが入っていたの」
乃万「ああ、ニンジンのグラッセね」
生徒「そう。私、それが嫌いで、毎日しょうがなくて飲み込んでいたの」
乃万「そういうの、あるわね。結構きついでしょ」
生徒「それで、ある日、とうとう我慢ができなくなって、マグカップに入れて持って帰ったの」
乃万「なんで?その幼稚園、全部食べないといけないきまりだったの?」
生徒「ううん。全部食べないとお母さんに悪いと思ったの。でも、そうすればわかってくれるかと思って・・・」

これを聞いてグッときてしまいました。面談の折に、お母様のお話をうかがっていて、いかにお嬢様を慈しんでお育てになっていらっしゃるかを知っておりますので。
母の心は娘に伝わり、娘はそれをきちんと受け止めている。

母親が子どもにしてやれることは、特に思春期以降はだんだん少なくなり、実は「お弁当」を通したつながりがとても大切だというお話をある私立中学校の先生から伺ったことがあります。
私の経験からもそのように実感しています。

お母様方、早起きはつらいですが、おいしいお弁当作りに励みましょう!