公立中学校に在籍するほのかさん(仮名)に初めて会ったのは、中2に進級する春休みのことでした。
コロナ禍の時期に家族が次々に感染し、濃厚接触者として登校できない日が続き、いつしか学校から足が遠のいてしまったそうです。それが小学校高学年でのこと。
以降、中学に進学しても学校に通えなくなっていました。
2年生になったら通学しようと一念発起して、しかし、勉強が追いつけないのではないか?との不安から私に学習指導の依頼があったのです。
ほのかさんは、考え方も大人びていて、話していても全く違和感がありません。
学習面でも理解力が高く、わかってしまえばスラスラ進みます。
春休みに集中して学習を進め、いざ登校開始!と思いきや、やはり彼女にとって復学はハードルが高かったようで、数日の登校の後、また教室に向かわなくなりました。
それでも、スクールカウンセラーの先生とは週一のペースで相談に行っていました。
そのような状況でも、学習に対する想いは強いものがありました。
国数英に絞って、教科書の理解を中心に中1の内容から学習を進めていきました。
中3になって、進路のことが気になりだしたほのかさんから「高校どうしよう?」と相談がありました。「通信制高校を見学してみたら?」と勧めると、お母様と共に目ぼしい通信制高校の説明会に参加し始めます。いくつかの説明会に参加した後、ほのかさんから「私、通信制に向いてないと思う」という言葉が飛び出しました。「普通科の高校は無理なのかな?」と尋ねられ、「私立なら当日の試験が良ければ合格の可能性はなくはない。これからの勉強次第!」とアドバイスすると、「私、頑張ってみる!」とのこと。そこから二人三脚で受験勉強が始まりました。
学校選びも進め、早い段階からあちこちの学校説明会に参加していきました。
彼女のこだわりも色々あった中で、ここならと納得できる数校に絞られていきます。
そのような中、とある都立のチャレンジ校に推薦が出せるかもしれないという情報が担任からもたらされます。元々都立に行ければそれに越したことはないというご家庭だったので、都立の推薦はハードルが高いけれども挑戦してみよう!ということになりました。
都立のチャレンジ校の試験は、内申点、面接、作文の総合評価です。
推薦が決定してからは、内申点は期待できないわけですから、作文と面接指導が中心となりました。
特に面接は「自己PR」2分間のスピーチが課せられ、これの練習にずいぶん時間をかけました。人生初めてのスピーチと面接の練習は、ほのかさんにとっては当初かなりの困難を極めましたが、原稿を綿密に推敲し、所作を含めて厳しいチェックを進め、なんとか本番を迎えることができました。
結果、1.8倍の倍率をものともせず見事に合格したのです!!
