ADHDから防大へ

Y君は小学3年生でグレイススタディケアの門を叩きました。
授業中も教室内をうろうろと歩き回っています。それを見て私はADHDだな、でも軽度だなと感じました。しばらくしてお母様から「うちの子はADHDなのです」と打ち明けてくださいました。私が「でも軽度ですよね?」と言うと、お母様の表情が和らぎ、わかってくださっているとの安堵が伝わってきました。
幸いIQに問題はなく、逆に頭脳明晰だったためスモールステップで指導を進めていきました。
またお母様を通して担任の先生とも連携をとらせていただきました。
高校受験では志望校の選定がままならず、おそらくご家族も本人も受験校のことがよくわからず不安だったのだと思い「一緒に学校を見に行ってみない?」と誘いました。野球が大好きなY君は2つもグラウンドを持つその学校が気に入ったようでした。そして焦点を定めて勉強し合格を勝ち取ることができました。
大学受験では本人は歴史や哲学を学びたいと言っていましたが「それで飯を食っていくのは大変だよ!でも本当にやりたければ応援するわ」と言いました。本人も散々悩んだ結果、お父様の勧める防衛大学校を受験することになりました。しかも推薦での受験です。
私たちは自衛官募集の担当者にお話を伺い、サポートのプログラムを組み、面接指導、小論文指導などできることはすべてやり切りました。そして届いた知らせが「合格」!
嬉しかったですね〜なにせ募集枠20人でしたから!東京都から文系の推薦合格は1人だったと聞きました。
今では二児のパパとして、自衛官として頑張っています。