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コラム「小論文指導雑感」
「今年は大学受験生が数名おり、それぞれ小論文が必要なためその添削指導を行っている。
小論文は作文ではない。実は、ここのところが一番のポイントで、小といえども論文であるから、自分の考えを論理的に述べなければならない。だが、実際に書いて見ると、やはり作文になってしまうのである。
論文であるから、情緒的な言葉は必要ない。また、大げさな副詞や形容詞を多用する必要もない。要は、課題の主旨を理解して、自分で論理展開する上でのキーワードを見つけ、それに沿って「起承転結」のある文を書けばいいわけだ。
ところが、字数制限のある中で、どのように論を展開していくかということを理解し、習得し、実行するには、それなりの修行が必要である。一朝一夕にできるようになるわけではない。
さらに、小論文を書くに際しては、用語の意味を正しく理解し、主題に従って正しく使われなければならない。それには、語彙力、今まで培ってきた知識、経験、そういったものを総動員しなければならない。だから、小論文を読めば、試験官はこの生徒がどれほどの理解力、読解力、その他の学力、意欲・関心があるか瞬時にわかってしまう。そこが小論文の恐ろしいところである。正解はないが、採点はできるのである。高度専門職業人を育成する大学等で小論文が課されるのはそのためである。
では、どうすればよい小論文が書けるようになるか?それは、幼いころからの経験、読書で得た様々な知識、学校で習得した知識から、自ら積極的に発問する態度、時事問題への関心、自分なりの解決策などを考える姿勢を持ち続けることである。受かるための技術も必要ではあるが、「小論文の書き方」のようなハウツーものを読んだとしても、よい小論文を書けるようにはならない。そして、自分一人で学習することも難しい。だから、他人の目で見て、添削してもらうことが大切になる。
生徒諸君の力作を期待している。
from Monthly Report vol.71
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