マンスリーレポート2月号のコラムより Vol.164

<現行学習指導要領の考え方>
今日、国際化、情報化、科学技術の進展など、社会の各方面で様々な変化が進んでおり、今後、それらはますます拡大し、加速化することが予想される。子どもたちは、そのような激しく変化する社会の中で生きていくことになる。

一方、教育や子どもたちの生活をめぐっては、知識の量を競うような教育に陥りがちであるといった指摘や、子どもたちの自然体験、家庭での生活体験などが不足し、豊かな心や生きるための知恵が身に付きにくいという指摘が聞かれる。

このような状況を考慮し、これからの学校教育においては、子ども一人一人がこれからの社会の中で、生涯にわたって、心豊かに主体的、創造的に生きていくことができる資質や能力を育成することが求められる。

各学校で編成・実施されている教育課程の基準である学習指導要領もこのような考え方に立って、平成元年に、

1)心豊かな人間の育成、
2)基礎・基本の重視と個性教育の推進、
3)自己教育力の育成、
4)文化と伝統の尊重と国際理解の推進、
の四つの方針の下に改訂されたものである。具体的には、例えば、次のような改善が行われている。

・小学校低学年の生活科の新設
・歴史学習の改善
・高等学校の社会科の地理歴史科と公民科への再編成
・高等学校の家庭科の男女必修化
・中・高等学校の選択履修の幅の拡大
・外国語教育におけるコミュニケーション能力の育成の重視
・読書指導の充実、学校図書館の機能の活用
・発達段階に応じた重点化など道徳教育の充実
・国旗及び国歌の指導の充実